幸せのスズラン贈る ANAが日赤訪問
入院中の患者の幸せを願い、全日本空輸(ANA)グループの客室乗務員らが3日、和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターを訪れ、「幸福の再来」などの花言葉を持つスズランの花やしおりを贈った。
同グループは昭和31年から、北海道産のスズランを日赤を中心とした全国47カ所の病院に配っており、ことしで60回目。しおり700枚と鉢植え16鉢、切り花30本を届けた。
同センターを訪れたのは、関西空港支店長の森紀人さん(58)、客室乗務員の辻玲さん(36)ら6人。贈呈セレモニーで百井亨院長らに鉢植えなどを贈った後、病室を訪ねて子どもや高齢の患者に直接手渡した。しおりには一枚ずつ社員の手書きのメッセージが添えられ、スズランのイラストをこすると爽やかな花の香りが漂う。
受け取った紀の川市の前垣マス子さん(79)は「思ってもみなかった贈り物をいただき感激。庭にも花を植えるほど好きなのでうれしい」とにっこり。辻さんは「早く元気になって、またお花を育ててくださいね」と笑顔で声を掛けていた。
鉢植えはロビーなど院内に飾り、しおりは入院患者全員に配られる。