米国の美容コンテストで快挙 IBW生
ショービジネスの本場、米国の美容学生が競い合うコンテストで、IBW美容専門学校(和歌山市南汀丁、山本文子校長)の新開智基さん(19)=九度山町=がカット部門で優勝、東瑠衣さん(19)=大阪府泉佐野市=がアップスタイル部門で2位の快挙を達成した。現地の学生による大胆な作品が多い中、2人の日本人らしい繊細な作品は際立ち、審査員や学生の注目を浴びた。
米国で59校を展開する、世界的に有名な「マリネロ美容学校」の学生が集うコンテスト。IBWが姉妹校提携しているサンフランシスコ校を会場に、日本人6人を含む約100人が参加した。
カット、アップスタイル、ネイルの3部門で、ことしは「海の生き物」をテーマに実施。カット部門には約20人、アップスタイル部門には約50人が出場し、それぞれ1時間の制限時間の中、カットしたラインの美しさやスタイリング技術などが審査された。
新開さんは青い海を泳ぐ「クマノミ」を爽やかなカラーリングとボブスタイルのカットで表現。東さんは丸いふっくらとしたバックシルエットにえり足をひと工夫し、「クラゲ」をイメージしたスタイルを提案した。
新開さんは、優勝は教員や周囲の協力のおかげと感謝し、「メークやネイルももっと勉強しないといけないと感じた。その人に合ったデザインを提案し、喜んでもらえる美容師になりたい」。東さんは「すごく自分は小さいと感じ、世界が広がった。クリエーティブな活動もしつつ、自分をもっと好きになれるようなスタイリングを提案できる美容師を目指します」と、それぞれ夢や目標を語った。
美容科教員の三木香子さんは「向こうで得た経験から2人とも世界で働きたいと言っています。夢に向かって、負けずに頑張ってほしい」とエールを送った。
コンテスト出場はIBWのことし9年目になる米国ハリウッド研修(5月11~18日)の一環。学生たちは本場のトップスタイリストから、最新のヘアデザインやメーク技術を学んだ。