武市が優勝、白草は2位 重量挙げ全日本
重量挙げの第75回全日本選手権大会は12~14日、福島県いわき市立総合体育館で開かれ、85㌔級で県教育委員会スポーツ課の武市樹選手(27)が見事優勝した。77㌔級では県立紀北工業高校職員の白草竜太選手(25)が第2位に輝いた。
武市選手は平成22年の第70回全日本選手権69㌔級でも優勝しており、2度目の栄冠。今回は計76人が出場し、85㌔級は8人で競った。
武市選手は、バーベルを頭上に一気に挙げる「スナッチ」で自己ベスト(141㌔)に迫る140㌔、バーベルを一度胸の上まで持ち上げた後、頭上に挙げる「ジャーク」で自己ベストタイの175㌔を成功させ、トータル315㌔で2位に12㌔差をつけて優勝した。
77㌔級には9人が出場。白草選手はスナッチ140㌔、ジャーク170㌔のトータル310㌔を挙げたが、埼玉の選手が311㌔を挙げ、わずか1㌔差で惜しくも2位となった。
武市選手は「目標であった記録や試合展開ができ、大変良い試合となりました。また優勝することもできたので、本当に良かったです。今回の優勝を弾みに、紀の国わかやま国体でも優勝し、チーム和歌山に貢献できるよう今後も取り組んでいきたい」。白草選手は「検討課題が明確になりました。国体に向けて、迷わず課題を整理し全力で練習に励みます」とコメントしている。また、併催された第29回全日本女子選手権大会では、県立和歌山東高校出身の日本記録保持者(スナッチ115㌔、トータル260㌔)、嶋本麻美選手(金沢学院大学職員)が75㌔超級に出場。スナッチ112㌔、ジャーク139㌔のトータル251㌔で、2年連続7回目の優勝を果たした。