【AR】きい探訪21~海南市~
今週は、正式・特別競技のバスケットボール、銃剣道、ライフル射撃(CP除く)と、デモンストレーションスポーツの日本拳法、バウンドテニス、カローリング、武術太極拳、エアロビックが行われる海南市を紹介したい。
海南市は平成17年4月に旧海南市と旧下津町が合併してできた人口約5万人の市。黒江地区では地域の伝統工芸品である紀州漆器、内陸部の地区においては棕櫚(シュロ)を用いたタワシ製造に始まる日用雑貨の製造、および、酒の醸造が盛ん。中でも日用雑貨の製造においては、スポンジやハンガーなど水回り品のシェアが全国の8割を占めるといわれる。山間部は旧貴志川町に隣接し、イチゴや桃の生産が盛ん。
お薦めしたい観光名所は、紀州漆器の伝統にふれられる黒江の街並み散策だ。黒江地区の中央を走る川端通りに沿って、かつての漆器職人の住居兼作業場や問屋がノコギリの歯のように規則正しく並び、古風な景観を楽しめる。紀州漆器伝統産業会館うるわし館では紀州漆器の歴史について学べる他、漆器の販売も行われている。また、お盆や弁当箱に絵付けを行う蒔絵(まきえ)体験ができるコーナーもあり、旅の思い出づくりに最適。
また地元の酒造会社が運営する、酒造りの歴史が学べる資料館「温故伝承館」や安価で試飲ができる茶屋もお薦め。伝統文化が凝縮された黒江の街並みを歩いてみては。
(次田尚弘/海南市)