仕事の技を目の前で 和大付中で出前授業
中学生に仕事について学んでもらおうと、県生活衛生営業指導センター(中谷進理事長)は6月29日、和歌山市吹上の和歌山大学付属中学校(矢野勝校長)で出前授業を開き、2年生139人が理美容、調理などの技術を講師から学んだ。
厚生労働省が推奨する「生活衛生関係営業後継者育成支援事業」の一環で、学校への出前授業は、ことし3月に同市立西浜中学校で行ったのに続き2回目。
和大付属中には、理容、美容、クリーニング、飲食の各組合員から8人が講師として来校。生徒に各業種の仕事の内容や歴史などについて話し、仕事の技を実演した。
飲食の授業は、和歌山市のフランス料理店「JOY味村」の味村正弘さん(63)と松場佑香さん(34)の2人が講師を務め、参加した約40人の生徒に、フランス料理はソースが決め手になっていること、日頃から使う包丁の本数は7本といった細かなことまで紹介した。
実技では、味村さんと松場さんはマンゴーやスイカなどのフルーツを、巧みなナイフさばきでユニークな形にカット。スイカは斜めと横にナイフを入れ、口を開けているように見える切り方にし、他のフルーツと一緒に美しく盛り付けた。その後、フルーツは授業を受けた生徒がおいしく味わった。
参加した間藤千草さん(13)は「ただすごいとしか言えない職人技を見られてよかった。主婦になった時には、今日の授業を思い出してきれいに盛りつけたい」と話していた。