教育充実で男女共同参画を 自分の力を発揮できる社会へ

 先月、6月23日~29日の『男女共同参画週間』を記念する街頭演説会を公明党女性委員会のメンバーで行い、私も副委員長として参加しました。男性と女性が、それぞれの個性と能力を発揮できる社会を目指す「男女共同参画社会」とは「男女共同参画基本法」に「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」と規定されています。基本法には、男女共同参画社会を実現するために国、地方自治体、国民が取り組むよう求めていますが、現状は対策が進んでおらず、さらに、海外と比較すると男女共同参画が大きく遅れております。

 男女共同参画社会の実現において何より大きな役割を果たすのは「教育」であると考えます。公明党は、政府与党を通じて、唯一「成長戦略」に雇用・人材ではなく「教育の充実」を明記しました。「子育て」と「学び直し」の両面にわたる支援を行い、子育てと仕事の両立により「M字カーブ」を解消し、子育て世代が性別にかかわらず活躍できる環境を整備することであります。

 科学研究や競技スポーツなど本来もっと女性が輝き活躍できるにもかかわらず、まだまだ女性の参加が少ない分野へのテコ入れ。そして学校の質・量両面にわたる充実。質の高い学校教育を意思さえあれば安心して受けられる環境こそ男女共同参画社会の実現に必用不可欠の基盤です。さらに安心して学ぶための奨学金については「有利子から無利子へ」「奨学のための給付金の拡充」に引き続き全力投球致します。そして最も大切なのが、子どもたちが、小さいときから、キャンプ、自然、文化・芸術、スポーツ等の多様な体験活動を通して人とふれあい、尊重・平等・協力すること等を学ぶ教育が必要ということです。性別にかかわらず、自分の力を十分に発揮できる社会の実現にこれからも取り組んでまいります。

 また、ご報告として、5月10日~30日の期間に『和歌山県ネパール大地震被災者救済の会(代表:西博義前代議士)』が実施したネパール大地震救済募金活動で、私はじめ公明党の議員団が県下各地で皆さまからお預かりした温かい真心の募金41万6560円を6月24日、日本赤十字社和歌山県支部に寄託させていただきました。ご協力いただきました皆さま大変にありがとうございました。

 さて、いよいよ今月12日に近畿自動車道紀勢線南紀田辺IC~南紀白浜IC間が開通する運びとなりました。白浜までの高速道路は和歌山県民や近畿各地から白浜に観光に訪れる人の念願でした。そして、何とか白浜が大渋滞する夏休み前の開通をとの思いもかなって喜びに堪えません。この道は「災害に備える」「時間短縮で交流が活発化」「地域経済に貢献」「交通渋滞の緩和」「観光客の増加」との意味合いをもつ、いわば地域を支える『命の道』であります。さらに、ことし9月からの紀の国わかやま国体・わかやま大会までには、すさみ町まで開通となります。

 和歌山の交通網の発展に、長年にわたりご尽力いただきました数多くの諸先輩方に感謝するとともに、さらなる和歌山の発展に、私も力の限り頑張ってまいりたいと決意しています。