和工、粉河が3回戦進出 高校野球7日目

 第97回全国高校野球選手権和歌山大会は大会7日目の15日、和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で2回戦3試合があり、第2試合は和歌山工が星林を5―2で破り、第3試合は粉河が日高を3―2で下し、昨夏のリベンジを果たした。

7日目
 第2試合

星 林 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2
和歌山工 0 0 4 1 0 0 0 0 X 5

 〔星〕駿河、前―久保〔和〕金、水野―木本▽3塁打=島本(星)▽2塁打=山崎(星)中谷、上田晃(和)

 和歌山工は3回、2本の単打と四球で満塁と攻め、押し出しの死球で先制。続く中谷が左中間を割く走者一掃の2塁打を放ち、3点を加点した。4回には古川の適時打で1点を加点し、リードを広げた。投げては先発の金が8安打を浴びながら7回を2失点に抑え、継投の水野が試合を締めた。

 楠川監督は「守備からリズムが良くなり、上田晃が粘り強く打ってくれた。6回以降、点を取ることができなかったのが残念。(次戦の)向陽は打撃のあるチームだが、練習通りの野球をしたい」と話した。

 星林は、6回に山崎の犠飛で1点を返上。続く7回にも無死満塁から久下の犠飛で1点を返したが、反撃は続かなかった。1回戦で好投した駿河は6回までに12安打を許し、試合の主導権を握れなかった。

走者一掃の2塁打を放つ中谷(和工)

走者一掃の2塁打を放つ中谷(和工)


 第3試合

日 高 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2
粉 河 0 1 0 0 0 0 2 0 X 3

 〔日〕小山、川口、楠見―福田〔粉〕木村―岡野▽2塁打=山﨑、野(日)大橋(粉)

 昨年の開幕戦で、日高に敗戦した粉河が、リベンジを果たした。2回、山田、服部の連続単打で1、2塁とし、木村の適時打で先制。1点を追う7回には死球と安打で2、3塁と好機をつくり、橋本の右前適時打で2点を奪った。投げては先発の木村が131球の力投。走者を背負いながらも要所を締める粘りの投球で、3年ぶりの初戦突破に貢献した。

 富樫監督は「選手たちが最後まで一生懸命やってくれた。次の試合もいい準備をして勝ち上がりたい」と話した。

7回、橋本の適時打で3点目の本塁を陥れる大橋(粉河)

7回、橋本の適時打で3点目の本塁を陥れる大橋(粉河)