ライフジャケット着用を! 吉宗公もPR

マリンレジャーのシーズンを迎え、和歌山海上保安部(土師亮部長)などは18日、「ライフジャケット着用推進キャンペーン」を行い、和歌山市吹上の徳川吉宗公の銅像にライフジャケットを着せて市民に必要性をアピールした。

奉仕団体・和歌山伏虎ライオンズクラブ(LC)、県水難救済会などと平成21年度から続けている7回目のキャンペーン。同LCの藤田泰成会長(53)は「夏休みも始まり、海難事故が1件でも少なくなるように協力したい」、土師部長は「自分や家族の命を守るため、着用してもらえるよう呼び掛けよう」とあいさつした。

この後、同市中の大型商業施設「イオンモール和歌山」で啓発グッズ約500個とチラシを配り、ライフジャケットの着用体験会も開いた。「一日海上保安官」として参加した和歌山大学の堂橋朋花さん(4回生)と加勢あかりさん(2回生)は「学生は海で遊ぶ人も多いので、悲しい思い出にならないように着用を呼び掛けたい」と話していた。

和歌山海保によると、昨年は紀北地域で海に転落した13人中11人がライフジャケット未着用で、うち6人が死亡または行方不明となっている。海での事故発生時は緊急ダイヤル、局番なしの「118」番へ。

吉宗公像にライフジャケットを着せた海保やLC、和大生の皆さん

吉宗公像にライフジャケットを着せた海保やLC、和大生の皆さん