日本一長~いベンチ? 紀州材で製作
木材の消費拡大に向けて、紀州材を使った11人掛けの長~いベンチを、和歌山市築港の白樫木材(白樫啓一社長)が製品化した。ステンレスのフレーム2個と、長さ6㍍のヒノキの角材2本を組み合わせたもので、同社は「2本足のベンチとしては日本一長いのでは」とアピールしている。
多くが使われずに山に放置されたままになっている「あかね材」(虫食い材)を活用。需要の見込まれるガードレールを紀州材で作ろうと研究を進める中で誕生した。すでに販売開始しており、ベンチの長さは個々の注文に対応可能。紀の川市の「青洲の里」には3㍍のベンチが設置されている。
白樫社長は「4割ほどある虫食い材を活用することは、保水力など森の環境を良くし、洪水の防止や川、海の環境保全につながる。公園や行列のできる所、また東京五輪に向けて国立競技場に置いてもらえるようにできれば」と意気込んでいる。
問い合わせは同社(℡073・422・6011)まで。