県が空き家情報ウェブで発信 定住促進へ

 県内への移住・定住を促進しようと、県は4日、空き家情報を提供する「わかやま空き家バンク」ウェブサイトを開設した。空き家の築年数や延べ床面積、構造の他、周辺環境の写真など、移住希望者にさまざまな情報を提供する。県内17の「移住推進市町村」に空き家を持っている人には、バンクへの登録を呼び掛けている。

 仁坂吉伸知事が4日の定例会見で発表した。

 空き家は地域や築年数などの条件から検索可能。大まかな所在地や設備状況、間取りなどを確認できる他、「敷地広いので家庭菜園できます」などのPRコメントや、「浴槽天井の一部要修繕」などの備考欄もある。

 開設当初は21物件の登録にとどまり、仁坂知事は「リクルート活動をこれからやっていく。定住支援住宅管理機構が間に入り、安心して貸せるので、どんどん登録してもらいたい」と話している。

 URLは「http://www.wakayamagurashi.jp」。田舎暮らし応援県わかやまホームページからもアクセスできる。

 空き家登録は移住推進市町村で先行して行い、今後受け入れ体制が整った市町村に拡大する。空き家バンクに関する問い合わせは過疎対策課(℡073・441・2930)へ。

 移住推進市町村は次の通り。
 紀美野町、かつらぎ町(天野・新城・四郷地域)、九度山町、高野町、湯浅町、広川町(津木地域)、有田川町(安諦地域)、由良町、日高川町、田辺市(旧龍神、旧大塔、旧中辺路、旧本宮、旧田辺の秋津川、長野地域)、白浜町(日置川地域)、すさみ町、新宮市(熊野川地域)、那智勝浦町(色川地域)、古座川町、北山村、串本町

パネルでサイトを説明する仁坂知事

パネルでサイトを説明する仁坂知事