京奈和道の早期完成要望へ 促進協が総会
京奈和自動車道の沿線自治体などでつくる「県京奈和自動車道建設促進協議会」(会長・尾花正啓和歌山市長)の総会が5日、和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれ、約70人の関係者が出席し、県内全線の早期開通を国に要望することで一致した。
あいさつした尾花会長は、平成28年度の早い段階での岩出IC(インターチェンジ)―和歌山JCT(ジャンクション)間6・5㌔の開通と、奈良県内での西名阪自動車道との早期接続の実現に向け、会場に協力を呼び掛けた。
総会では、役員改選も行われ、尾花会長の再任が決まった。任期は2年。
総会後には、国交省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所の寺沢直樹所長が、昨年3月開通の紀北東道路の紀北かつらぎIC―紀の川IC間(12・9㌔)の開通から1年後の状況を報告。沿線の新規企業立地や設備投資など民間需要の拡大で、経済効果は約294億円に上ったことを紹介した。
さらに寺沢所長は、企業立地や求人倍率が上昇していることを示した他、和歌山市と高野町では、年間の観光客数が紀北東道路開通前の666万人(同23年実績)から開通後の同26年には、94万人増の760万人(約14%増)にまで増えた実績を掲げ、地域活性化への貢献を強調した。