痛恨の7失策で涙 智弁が津商に逆転負け

第97回全国高校野球選手権大会は大会4日目の9日、阪神甲子園球場で1回戦の4試合があり、第1試合で智弁が津商(三重)に4―9で敗れ、初戦で涙をのんだ。序盤にリードした智弁だが、計7つの失策が失点につながり、4年ぶりの甲子園での勝利はならなかった。

津商 0 0 0 1 1 1 3 1 2 9
智弁 2 0 0 0 0 0 0 1 0 4

〔津〕坂倉、石川―増岡〔智〕齋藤、金岡、加藤、中野―西山▽本塁打=山本(智)▽3塁打=小河内、辻(津)野口(智)▽2塁打=高橋(津)山本、西山(智)

智弁は初回、野口が3塁打で出塁すると、滝本の左前適時打で先制。さらに山本の2塁打で加点した。5点を追う8回は、1死1塁の場面で、山本が右中間に本塁打を放ち2点を返したが、反撃も続かず力尽きた。

守備では、4回に失策から出塁を許し失点。同点で迎えた6回には3連打を浴び、勝ち越しを許した。7回にも2つの失策が絡んで3失点。計7失策を犯し、守備の乱れから失点を招いた。

高嶋監督は「自滅ですね。チャンスをつくりながら、3点目が取れなかった」と振り返った。西山主将は「バッテリー間で守備をリードできなかった。力を出し切れなかった悔しい思いを後輩に託したい」と話した。

8回、右中間スタンドに本塁打を放つ山本

8回、右中間スタンドに本塁打を放つ山本