お城で来月「紀州夢祭り」 若者ら企画

 20代を中心とする若者たちがつくる第3回「紀州夢祭り」が9月20日午前10時から午後5時まで、和歌山市の和歌山城西の丸広場・砂の丸広場で開かれる。ことしのテーマは「先人から学び、後世に繋げる」。今回もさまざまなブースが会場に並び、子どもたちが夢を見つけるきっかけとなり、大人も和歌山をもっと好きになるような祭りを目指す。県、本紙など後援。

 夢祭りを企画、運営するのは、20代を中心に集まった異業種の約20人による実行委員会(和田訓昌会長)。夢を持って共に前進し、向上し合える若い力を持った世代だからこそできる発信力で「和歌山は夢を実現できる地域である」ことを多くの人に知ってもらおうとの思いが込められている。

 一昨年から毎年開催し、昨年の前回は和歌山市手平の和歌山ビッグホエールに延べ約1万2250人が訪れた。今回は1万5000人の来場を目指す。

 会場には多彩な約70のブースが並ぶ。アーティストステージでは、地域密着型アイドルグループ「Fun×Fam(ファンファン)」やモデルの本谷紗己さん、落語グループ「わかやま楽落会」のメンバーなど和歌山で活躍する人たちが、音楽、マジック、芸能など多彩なジャンルの内容で会場を盛り上げる。

 職業体験ブースでは、大工や美容師、フラワーショップなどさまざまな仕事が体験できる。和歌山の企業には国内外に自慢できる製品や伝統文化を継承した仕事があることを知ってもらい、和歌山で夢を見つけられること、職人の仕事の魅力などを子どもたちに感じてもらう。

 ドリームマーケットでは、「医療・福祉」「美容・健康」「文化・職人・物づくり」の3つのテーマを柱に14店舗が並ぶ。これから店を持ちたい人も出展し、ネイルやアクセサリーなどを楽しむことができる他、簡易な厚紙ロケットを作って打ち上げるコーナーなどもある。

 飲食・物産ブースでは、老若男女を問わず「見て」「聞いて」「食べて」和歌山を感じてもらおうと、食をはじめとする和歌山の魅力が並ぶ。約20の飲食ブースが提供する“イチオシ”の食を来場者が食べ、おいしいと思ったものに投票する「うまいもんグランプリ」が初めて開かれる。結果はステージで発表される。

 その他、「働く車」のコーナーでは地震体験車やクレーン車などを間近で見ることができる。

 実行委員長の眞田竜平さん(28)は「われわれ20代が起こすムーブメント。田舎とか都会とか関係なく、日本で一番熱いのは和歌山だというのを、来場して感じてほしい」と意気込んでいる。

 問い合わせは実行委(℡073・472・6007)へ。

「和歌山城に集合!」と来場を呼び掛ける実行委員ら

「和歌山城に集合!」と来場を呼び掛ける実行委員ら