華麗に280人舞う わかやまバレエコンク

「第5回わかやま全国バレエコンクール」(本紙など後援)が19日から21日まで、和歌山市の市民会館で開かれた。県内の出場者44人を含め、全国から282人が参加し、日ごろの練習で磨き上げた技術や表現力を競った。

同コンクールは和歌山の芸術・文化振興や、バレエで夢を育み、バレエダンサーを育成
することを目的に開催。バレエシューズ(小学校低学年)部門、小学生、中学生、高校生・シニア部門で審査が行われた。

表彰式は最終日に行われ、審査委員長の三谷恭三さんは総評で「出入りの小走りなどがバレエ風ではない人がいた。舞台上では全てがバレエ。一つひとつを粗末にせず、きれいに美しく歩いてほしい」などとアドバイス。「1年間また頑張って、来年またここでお会いしましょう」と激励した。

県内出場者で、最も得点の高かった人に贈られる「わかやま賞」には、美浜町立松原小学校5年生の山吹薫乃さんが選ばれた。山吹さんは「次は1位を目指して頑張りたい。どんな人からも上手だと思ってもらえるような踊りがしたい」と笑顔で話していた。

また、5回目の開催を記念し、初めてドイツへの渡航費が贈られる「ミュンヘン国際サマーワークショップスペシャルスカラシップ賞」が設けられた。

会場には地元の特産品販売スペースも並び、実行委員長の川端奈保子さんは「地域活性化のためのバレエコンクールは、他に類を見ません。東京に行かなくても、一流の審査員を迎えレベルの高いものができる。出演者にも定着してきたこの特色あるコンクールを、今後も続けていきたい」と話していた。上位の入賞者は次の皆さん。

バレエシューズ部門=①吉川奈七②砂庭香心③井上嵯和子▽小学生部門=①山本あらた②河西祥智③森野理央▽中学生部門=①水原菜々花②クローザック安美③藤井実音▽高校生・シニア部門=①衛藤ひなの②大津詩織③石本晴子▽わかやま賞=山吹薫乃▽ミュンヘンスカラシップ賞=藤井実音、友松真子

上位入賞者の皆さん

上位入賞者の皆さん