北山村で初めての「語る会」 新国立競技場の整備計画で提言

和歌山県「北山村」。和歌山県でありながら和歌山県のどの市町村とも隣接しない、奈良、三重の両県に囲まれた日本で唯一の飛び地の村です。北山川を下る「筏下り」が観光客に人気があり、北山村でしか栽培されていなかった花粉症に効くとされるかんきつ類の「じゃばら」を村の特産物として売り出し、北山村の名を全国に押し上げました。

人口は470人(2015年7月31日現在)。65歳以上の高齢者が占める割合は48%を超え、過疎化と高齢化が進む自治体です。先日この北山村で初めて、私の『浮島智子と語る会』を開かせていただきました。

当日はあいにくの雨でしたが、奥田貢村長はじめ約70人の方に参加いただくことができ、有意義な語らいをすることができました。北山村における直近2回の衆院選比例区の公明党の絶対得票率が2014年は21・18%、2012年は22・45%と関西1位となっています。北山村は公明党議員のいない空白区で従来からの支持者も10人くらいしかいらっしゃいませんが、故人となられた方々や長年支えて下さったご関係の皆さまのご支援の結果と心から感謝致します。

さて、この北山村へ、新宮市熊野川町から奈良県十津川村を経て通じる国道169号奥瀞道路Ⅱ期が9月13日に全線開通します。これまでは、曲がりくねった道や道幅が狭いため対向が困難な箇所が多い上、今回の国道169号の整備区間では過去10年間に災害等による通行止めが6回発生。しかし今後は、異常気象時においても信頼性の高い交通路が確保されます。今まで三重県の海岸沿いからの遠まわりをすることがありましたが、この道路の開通により安心して走ることができ、北山村~新宮市熊野川町の所要時間が約20分短縮され、田辺・白浜方面へのアクセスが非常に便利になります。

今月7日、京セラドーム大阪で行われましたプロ野球オリックス・バファローズ対埼玉西武ライオンズの公式試合は『国道169号奥瀞道路Ⅱ期開通 ウェルカム北山村プロジェクトin京セラドーム大阪 北山村じゃばらDAY』と銘打ち、筏下りやラフティング、じゃばらのPRの他、奥田村長のあいさつ、始球式、北山村の子どもたちが各選手をポジションまでエスコートする等々、2万人を超える観客の前での『北山村がGood身近に!』PRを堂々と行いました。これには、私も参加する予定でしたが東京での日程が急きょ入り、残念ながら観戦はできませんでした。

意外と和歌山県の人は北山村に行ったことがないという人が多いと思います。この開通を機に訪れてみてはいかがでしょうか。

今月10日、党文部科学部会長として首相官邸を訪れ、安倍首相、遠藤五輪担当相と会い『新国立競技場の新たな整備計画策定に向けての提言』を手渡しました。再検討にあたり「オールジャパン体制で準備を進めなければならない」として、各プロセスに関して「透明化を図り、国民への説明責任を果たすべき」「アスリートファースト精神」「障がい者への配慮」「コストの抑制」など全6項目を要望致しました。安倍首相からは「(20年に完成を)間に合わせなければならない。国民に対して透明性をもってやっていきたい」と応じていただきました。

さらに、今週月曜日には公明党県本部恒例の「夏季議員研修会」をことしは初めて和歌山・大阪・奈良合同で行いました。これには山口那津男代表、北側一雄副代表らが出席し、今後の重要政策課題や結党50周年の取り組みとして、日常生活を積み重ねながら①政策力②発信力③拡大力④現場力など議員力のアップを図り、明年の参院選に向けてさらなるスタートを確認し合いました。