【AR】きい探訪30~和歌山市~
今週は、正式・特別競技の「水泳」が行われる、秋葉山公園県民水泳場とその周辺の見どころを紹介したい。
秋葉山公園県民水泳場は、和歌山県庁から南へ約3㌔に位置する。平成25年9月にリニューアルされ、屋根には紀州材と鉄でできたハイブリッド材が用いられるなど、建物全体に紀州材をふんだんに使用した造りとなっている。
屋内の温水プールは年中通して利用ができ、50㍍プールは国際公認、25㍍プールは国内公認プールに認定。国際基準の恵まれた施設となっている。トレーニングルームも併設され、それぞれ一時利用の料金を払えば誰でも利用ができる。また、夏季に利用できる屋外プールもある。
同水泳場から南西へ約2㌔にある雑賀崎・和歌浦エリアは景勝地として知られてきた。とりわけ、雑賀崎灯台および番所庭園付近の散策をお薦めしたい。
雑賀崎灯台は昭和35年3月、和歌山市が観光用展望施設を整備し、施設の上部に灯台が備えられたもの。展望台からは紀伊水道と和歌山市街が一望できる。
灯台から程近い番所庭園は、平坦で海に長く突き出た地形を生かし、紀州藩が海防のために遠見番所を設けた。和歌山城に最も近い番所として重要視され、台場として、大砲なども配備されたといわれている。特徴的な地形から「番所の鼻」としても親しまれる緑豊かな庭園。群青の海とのコントラストが実に美しい。 (次田尚弘/和歌山市)