もっと野菜食べよう 第5回フェスタ盛況

8月31日の「野菜の日」にちなんだ第5回「野菜フェスタin WAKAYAMA2015」が30日、和歌山市本町の複合商業施設フォルテワジマなどで開かれた。「やっぱり さいこう いい食材―野菜」をテーマに、今回はぶらくり丁商店街にもイベントの場を拡大。講演、絵画・標語展、料理人の出前授業、野菜の展示・販売など多彩な催しがあり、多くの家族連れらでにぎわった。

市民に地元の野菜をもっと食べてもらい、健康増進、農業・地域の活性化につなげようと、「野菜でげんき・和歌山」応援隊(代表世話人=南條輝志男・和歌山ろうさい病院長)が毎年開催。尾花正啓市長も駆け付け、「雨にもかかわらず、すごい人。ぶらくり丁もいっぱい。今後とも市民の健康増進、中心市街地活性化につなげてほしい」とあいさつした。

南條代表は「心(こころ)と野菜」をテーマに基調講演した。野菜摂取量と平均寿命の関係について、野菜摂取量が男女とも全国1位の長野県は平均寿命も全国1位であること、和歌山は野菜摂取量が男性38位、女性37位と低く、平均寿命も男性37位、女性45位と短いことなどを解説し、「もっと野菜を食べて、健全な心も願おう。野菜摂取量、寿命ともに全国1位にするのが私たち応援隊の夢だ」と語った。

県立医大病態栄養治療部の西理宏部長は「野菜不足で心が痛む―心臓病と野菜の関係―」と題して講演。日本心臓財団ホームページで紹介されている心臓にやさしい食事や、野菜が豊富に含むビタミン、ミネラルが持つ体調を整える効果を解説し、「一日350㌘、うち緑黄色野菜120㌘の野菜を食べよう」と呼び掛けた。

その他、JA関係者らを迎えたトークセッション、料理人や僧侶、大学教授、作家の講演もあり、それぞれ野菜と心の関わりなどを熱弁。和歌山市と紀の川市の子どもたちによる「野菜とわたし」をテーマにした絵画・標語合わせて1198点も展示され、作品の前で親子が記念撮影していた。

ぶらくり丁商店街では、初の「野菜ストリートカーニバル」(まちづくり連携事業運営委員会主催)が同時開催された。野菜にちなんだフェイスペインティング、チョークアートなどのワークショップが並んだ他、ミニトマトすくい、うちわへのお絵描きなどもあり、たくさんの家族連れが楽しみながら野菜に親しんでいた。

講演する南條代表

講演する南條代表