和歌山市の住みやすさPR 東京と京都で
和歌山市は、若者を中心に都会などからUIJターンを促進するため、7日に京都、10日に東京で就職フェアを開催する。都市部に比べて給与水準は低いものの、家賃などの生活コストが安いことなど、従来とは違った角度から市の住みやすさをPRする。
市が就職フェアで配布するリーフレットのデータによると、民間企業の大卒初任給は、市が19万円、東京都特別区が21・2万円と2万円以上の差が開いているが、民間家賃平均は、市が4万8147円、東京都特別区が9万674円と4万2527円もの差があり、実質は約2万円も東京より生活に余裕ができると示されている。
また、人口10万人当たりの海水浴場数は、東京が0・16に対し、市は1・33。テニスコート数は東京が1・9に対し、市が8・0。国指定重要文化財建造物数は東京が0・6に対し、市が3・3。悩みやストレスがある人の割合が、東京都特別区が50・5%に対し、市は44・4%などの数値を挙げ、余暇やプライベートが充実できるまちだとしている。
その他、保育所の待機児童数▽子どもの教育費▽新築家屋の工事費▽1住宅当たりの延べ床面積▽世帯主の通勤時間――など、東京や大阪市などの大都市、全国平均よりも優位な状況にあることをPRしている。
市産業政策課は「どれだけの反響があるかは分からないが、少しでも市に関心を持ってもらえれば」と話している。