塩屋の交流スペース人気 ふれ愛センター
和歌山市塩屋に昨年春にオープンした交流スペース「あおいふれ愛センター」が、高齢者を中心に親しみの輪を広げている。手芸や音楽を楽しむ教室、健康づくりのためのレクリエーション体験などが定期的に開催され、元気な暮らしをサポートし、地域の人々がふれあう場となっている。
NPO法人あおい福祉会(越野幸子理事長)が運営。高齢者や自宅に引きこもりがちな人などのために、地域とふれあう機会を増やそうと開設された。「お茶を飲みながら、世代を超えてさまざまな人が気軽に楽しめるように」と、ことし6月末には同施設内に「ふれあいcafe(カフェ)」もオープン。1杯200円でコーヒーや紅茶、ソフトドリンクを提供し、交流の場になっている。
教室は無料の「シニアエクササイズ」の他、「カラオケの会」「手芸」、子どもや大人向けダンス教室などを開講。1回の参加につき500円(飲み物付き、ダンス教室は料金別)という気軽さも魅力。毎回参加する常連も多いという。
教室はティータイムを挟みながら和やかな雰囲気。第2・第4水曜に開かれる「みんなで歌おう」には前回、70代や80代を中心に、13人が参加した。同市で音楽教室を開いている藤岡恵子さんの伴奏に合わせ、「夏の思い出」「みかんの花咲く丘」など、童謡や唱歌、叙情歌などを懐かしそうに口ずさんでいた。
越野理事長(75)は「家に引きこもりがちだった方が、ここへ来る度に表情も明るくなっていくのを見ると、うれしくなります。一人でも多くの方が楽しく過ごせるよう、このスペースを利用していただきたいです」と話している。
場所は塩屋街道のパン屋ハリマヤ隣。カフェスペースは月曜から土曜、午前10時から午後5時まで。日曜・祝日は休み。問い合わせは同所(℡073・445・0007)。