澤さんがバイオリン指導 東京芸大PJで
東京芸術大学音楽学部の教授らが、プロの音楽家を目指す子どもたちを対象に指導する「早期教育プロジェクト~夢を夢で終わらせない~」がこのほど、和歌山市西高松の県立図書館内のメディア・アート・ホールで開かれた。
同プロジェクトは昨年から全国各地で実施しており、今回は和歌山市出身の国際的バイオリニスト、同大音楽学部長の澤和樹さん(60)が、事前選考を通過した県内外の小学4年生から中学2年生までの計8人のレッスンを行った。
澤さんは一人ひとりに優しく語りかけるような口調で、的確にポイントを指摘。表現の仕方やテクニックなどを自ら手本を示しながら丁寧に指導した。終了時には全員に修了証が手渡された。
クライスラーの「プレリュードとアレグロ」のレッスンを受けた井上愛悠奈さん(小学4年)は「重音の演奏の仕方がよく分かりました。不協和音も強調した方がいい、との新しい発見がありました。バイオリンの優雅な音色が大好きです。人の心を癒やしたり、優しくしたりするバイオリニストになりたい」と意欲を見せていた。
澤さんは「子どもたちの音楽家になりたいという夢を実現させたい。会場に来られた皆さんと感動やときめきを共有することで、音楽の持つ魅力・力をアピールしていきたいと思います。地方創生の一助にもなれば」と話している。
プロジェクトは今後も各地で開催する予定。日程など詳細は同大ホームページ(http://www.geidai.ac.jp/news/2015070132511.html)で。