紀美野で待望の国道370号開通式典

野上電鉄の鉄道跡地を活用して、平成23年度から工事が進められてきた紀美野町の小畑から下佐々を結ぶ国道370号線が完成し、6日、開通式「国道370号(小畑~下佐々間)開通を祝う会」(同町主催)が行われ、地域住民ら約300人で祝った。

平成6年度から海南市の阪井から紀美野町の下佐々を結ぶ県道「奥佐々阪井線」の整備が行われ、23年度から国道として工事が進められてきた。20年間の歳月を経て、住民待望の道路が完成した。道路の2車線化や歩道整備により、緊急車両の輸送強化や通学時の安全が高められる。

町立野上小学校周辺で式典が行われ、寺本光嘉町長をはじめ、仁坂吉伸知事、県選出の国会議員らが出席。寺本町長は「全町民にとって20年間待ちに待った開通となりました。感極まる思い。紀美野町にとっては今後のまちづくり構想には欠かせない道路の開通であり、将来への希望が開かれた」と歓喜。仁坂知事は「370号の一番大事な部分が開通した。紀美野町の発展のために活用していただければ」と祝福した。

式典ではこの他、町吹奏楽団による祝賀演奏やきみのこども園の園児によるダンスが催された。来賓らは完成した道路でテープカットを行った後、祝賀パレードに出発した。

テープカットで開通を祝福

テープカットで開通を祝福