文科大臣表彰 坂本順一さんを祝う会

長年にわたる県の教育向上などへの功績が認められ、「専修学校教育功労者文部科学大臣表彰」を受賞した学校法人東海学園理事長・坂本順一さん(68)の「受賞をお祝いする会」が4日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開かれ、全国各地の各界から約100人が駆け付け祝杯を挙げた。

同表彰は、専修学校教育に長年従事し、多大な功績を挙げたとして都道府県知事から推薦のあった人を10年に1度、文科大臣が表彰するもの。今回は全国で99人、県内からは唯一受賞した。

坂本さんはこれまで34年にわたり和歌山調理師専門学校、和歌山日本語学校(現和歌山外国語専門学校)の学校長、理事長を歴任。昨今では県私学連合会会長、県専修学校各種学校協会理事長として県の私学教育の発展に寄与している。

祝う会の発起人を代表し、県私立幼稚園協会の松下瑞應理事長が教育関係を中心に各界から集まった参加者を前に、「人脈の広さ、深さをあらためて感じた。坂本さんの人間味が人を動かす」とあいさつ。県の市川靖之総務部長、岸本周平衆院議員、宮下和己県教育長、寺下病院の寺下俊雄理事長、中国大阪総領事館の張強領事がそれぞれ祝辞を述べ、坂本さんの熱い心やエピソードを紹介して今後ますますの活躍に期待を込めた。

記念品と花束を受けた坂本さんは、「失敗ばかりしている子どもだった」と幼少期から、これまでの学校づくりを振り返り、「数々の失敗のリカバリーがいまにつながっている。外国語専門学校はことし25周年を迎えたが、まだまだ、あと20年は頑張れる。できれば和歌山の企業で活用していただけるような学生を育て、良い和歌山市をつくっていきたい」と抱負を語った。

謝辞を述べる坂本さん

謝辞を述べる坂本さん