市民が一日救急隊長 訓練や車両点検見学

 救急の日(9日)と救急医療週間(6~12日)に合わせて海南市消防本部(岩崎好生消防長)は9日、市民の代表者を「一日救急隊長」として任命した。署員は車両特別点検などを見学してもらい、講評を受けた。

 任命されたのは、市自治会連絡協議会長で塩津地区の脇所武夫さん(75)。岩崎消防長から任命状を受けた後、救急車と消防車「救助工作車」の特別点検、救助救出・救急処置訓練など、隊員の業務を見学した。

 救助救出・救急処置訓練は、岸壁から滑落した男性(模擬人形)を救助する想定で行われ、救助隊は工作車のクレーンで担架をつり、滑落した男性を救出した後、救急隊に引き渡し、救急車の中で処置を行った。

 日頃からの訓練で培われた救助隊、救急隊の連携の様子を目の当たりにし、脇所さんは「本番さながらの訓練で非常に感銘を受けました。今まで以上に消防に対する認識が深まりました」と講評した。

工作車を見学する脇所さん

工作車を見学する脇所さん