競泳県勢が健闘 王者瀬戸ら貫禄の泳ぎ
紀の国わかやま国体の会期前競技、競泳(13日まで、秋葉山公園県民水泳)は、初日の11日から各種目で予選と決勝が行われ、県選手たちが力強い泳ぎで入賞を果たす活躍を見せている。
山本耕平(23、ミズノ)は400㍍自由形6位、中谷尚樹(23、中京大学大学院)は200㍍個人メドレー8位、上野凌平(15、和歌山北高)は100㍍自由形で7位に入った。
予選は全体の8位通過となった山本は「きついレースだったが、地元の皆さんの大きな声援が力になり、最後の100㍍は持っている力を全て出し切れた。悔しさも残るが、いい意味で楽しめた大会になった」と振り返った。
今回を引退レースと位置づけて挑んだ中谷は予選で4位。決勝では後半で思うように伸びず、表彰台には届かなかった。中谷は「これまでを思い出し、胸に込み上げるものがあった。タイムはあまり納得できないが、観客の声援で入場前の緊張感がほぐれ、レースに挑めた」と話した。同じく予選で4位だった上野は「決勝ではさらに上を目指そうと臨んだが、後半でバテてしまい、大きな差をつけられてしまった。今後は持久力を高めていきたい」と話していた。
世界でトップレベルの実力を誇る日本代表のアスリートたちも出場し、観客席を沸かせた。
8月にロシアで行われた世界選手権の男子400㍍個人メドレーで2連覇を達成した瀬戸大也(埼玉・早大)が200㍍個人メドレーで安定した強さを見せ、1分58秒21の大会新記録を達成。また、同選手権で女子200㍍平泳ぎ優勝の渡部香生子(東京・早大)も200㍍個人メドレーで2分11秒29で優勝を果たし、王者の貫禄を見せつけた。