団体追抜など県勢2種目優勝 国体自転車
紀の国わかやま国体の自転車は9月29日、和歌山市五筋目の和歌山競輪場で3日目が行われ、男子4㌔チーム・パーシュートで県チーム(森口寛己、岡本隼、窪木一茂、佐々木眞也)が優勝。少年男子1㌔タイムトライアルで南潤(17)=和歌山北高校=が大会新記録で優勝を飾り、男子チーム・スプリント(橋本凌甫、南潤、布居大地)は2位になるなど、昨年に続く同競技総合優勝に期待が高まる。【7面に関連記事】
4㌔チーム・パーシュートは4人で先頭を交代しながら走り、タイムを競うもの。県チームは前日の予選を4分19秒760=大会新=の1位で通過し、決勝に進出。決勝では、予選でともに大会新を出した岐阜との対戦となった。
県チームは序盤から大きくリードするも、ラスト1周で1秒差に詰められる手に汗握る接戦を制し、4分19秒929でフィニッシュ。窪木(26)=県教育庁=は「練習からいいタイムが出ていたので、相手を気にするより、いかに自分たちのレースができるかに重点を置いて挑んだ。プレッシャーは大きかったが、チーム一丸となり優勝できてうれしい」と安堵の表情を見せた。
岡本(20)=和歌山北高卒、日本大=も「決勝は予選より余裕を持って臨めた」と話し、森口(20)=和歌山北高卒、日本大=は「慣れたバンクなので、集中して走れた。地元の国体で優勝できたことは大きい」と喜んだ。
1㌔タイムトライアルの南は、序盤から力強い走りを見せ、1分5秒625の大会新。南は「いつも以上に緊張はあったが、平常心で限界に挑もうと思った。総合優勝を目指して、他の種目で決勝に残っているメンバーの弾みになればうれしい」と話した。
チーム・スプリント決勝は、ともに予選で大会新を出した愛媛と対戦。ハイペースで攻め、最後までしのぎを削る展開となり、1位に0・658秒の僅差で2位となった。