民主が坂田氏を擁立 来夏の参院選選挙区
民主党県連は11日、来年夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)の公認候補に、会社役員の坂田隆徳氏(36)を擁立すると発表した。和歌山市内で記者会見した坂田氏は「民主党への県民の信頼を取り戻したい。愚直に県内を歩いて、最後まで戦い抜く」と決意を述べた。
坂田氏は智弁和歌山高校、関西学院大学法学部を卒業後、衆院議員秘書を経て和歌山市の㈱昭和鋼業取締役、和歌山青年会議所研修室室長を務めている。
前回の参院選で民主党は和歌山選挙区に候補を立てられず、自民党に不戦敗となったが、今回は県連の候補公募で坂田氏が決まった。
候補の発表は同日の県連定期大会で行われ、坂田氏は大会に出席した岡田克也党代表らと共に会見。安倍政権について、安全保障法制の強行採決やアベノミクスの効果が検証されていないことなどを挙げ、「国民との信頼関係をないがしろにして暴走している」と指摘。「一強多弱の政治情勢にあって、民主党から手を挙げる人間が、和歌山で生活している人から出なくてはならない」と出馬の理由を語った。
和歌山選挙区ではこれまでに、自民党現職の鶴保庸介氏(48)、共産党県常任委員の坂口多美子氏(39)が立候補を表明している。