小学生たちの朗読ボランティアを表彰
さまざまな奉仕活動を援助し、より豊かな生活を推進しようと、国際ソロプチミスト和歌山(市川静代会長)は21日、視覚障害者のための朗読ボランティア「和歌山グループ声・ジュニア」にクラブ賞を贈った。
同団体は昭和45年に発足した「和歌山グループ声」を母体に、約15年前から視覚障害のある子どもたちに向け、小学生が和歌山市の「子ども市報」や「朝日小学生新聞」の記事を朗読し声を録音。現在2年生から6年生まで43人が活動し、全国10カ所の盲学校などに心のこもった声をCDで届けている。
障害者を対象にした子どもの朗読ボランティアは、全国的に珍しいという。
国際ソロプチミスト和歌山は、公益財団法人ソロプチミスト日本財団の顕彰事業「学生ボランティア賞」に、同団体を推薦。惜しくも選外となったため、クラブ独自の賞を贈ることにした。
贈呈式は同市内であり、表彰状と副賞5万円の目録を受け取った和歌山グループ声・ジュニアの中西由美子代表は「今後の活動の一層の励みになります。録音CDを届けた盲学校の子どもたちが、大変喜んでくれるのがうれしく、この活動をずっと続けていこうと思っています」と感謝。
市川会長は「私たちは『子どもや女児に夢や希望を』と、奉仕活動を続けています。ご協力できることがあれば、これからもお手伝いさせていただければ」と話していた。