近大、和工など4強 高校ラグビー県大会
第95回全国高校ラグビーフットボール大会県大会は10月31、1の両日、和歌山工グラウンドなどで2回戦4試合が行われ、前回同点優勝の近大和歌山と和歌山工をはじめ熊野、田辺が4強に名乗りを挙げた。自校での2回戦第1試合に臨んだ和工は、モールからの力強さとバックスの果敢な攻撃で57―0と那賀を圧倒した。第2試合では、近大和歌山が先制しながらも、和歌山北に逆転を許す苦しい展開となったが、後半開始早々の逆転トライをきっかけに、試合の流れを引き寄せ24―7で激戦を制した。2連覇を目指す両校は7日の準決勝(紀三井寺公園陸上競技場)で対戦する。
10月25日に開幕した今大会は、11校がトーナメントで激突。4強入りを決めた4校は、すべて2回戦からの登場となった。
和工グラウンドが会場となった2試合は、和工と1回戦で有田中央に55―0で圧勝した那賀、ともに初戦となった近大和歌山と和歌山北のカードが行われた。
第1試合は、前半開始4分、和工が敵陣ゴール前のマイボールラインアウトから、モールで押し込み浦地が先制トライ。和工は14分、20分にもモールからトライを奪うパワー攻撃で、リードを広げ22―0で折り返した。後半に入り、和工の攻撃が一変、両サイドを広く使い、パスをつなぎ古川、植原、藤本らが次々とトライを決め、前半やや精度を欠いた川端のゴールキックも後半は5本すべて成功と、ムードを盛り上げた。守っても、素早い動きで那賀に反撃の隙を与えず、完封で締めくくった。
和工・小堀翔主将=初戦ということもあったが、細かなミスが多かった。修正して準決勝に備えたい。
第2試合は、序盤から和北が積極的に攻め、好機をつかみながらもペナルティーゴールを2回連続ではずした近大がやや押され気味でゲームが進んだ。21分に近大はペナルティーキックから奥野が持ち込みトライを挙げたものの、和北も27分に、近大ゴール前のラックから林が飛び込みトライ、熊本のゴールキックが決まり、和北が7―5と逆転し前半を終えた。やや動きが空回りした近大だが、後半開始1分、和北ゴール前で相手パスを戸越がインターセプト、そのままゴール中央に逆転トライを決めた。このトライで本来の動きを取り戻した近大は、9分に河野、宮内、河内谷、永木とパスをつなぎ永木がそのままトライ、17分にもラックから河内谷が左にもぐり込んでトライ。前半の苦戦を吹き飛ばし、後半は近大が着実にリードを広げ快勝した。
近大和歌山・河内谷誠真主将=序盤は緊張もあり、動きが硬かった。後半最初の逆転トライで、一気に軽くなり、試合の流れをつかむことができたが、修正箇所を1週間で直し、和工戦に臨みたい。
1回戦と熊野高で行われた2回戦の結果は次の通り。
◇1回戦=那賀55―0有田中央▽新翔29―12田辺工▽星林15―12新宮
◇2回戦=田辺24―19星林▽熊野79―0新翔