双子の姉妹バレリーナ 全国コンクで入賞
和歌山市立広瀬小学校4年生の髙橋茉莉亜(まりあ)さん・友莉亜(ゆりあ)さんの双子の姉妹が、複数のバレエコンクールで、立て続けに2人そろって好成績を収めている。切磋琢磨(せっさたくま)し、バレエ留学を目指す2人は「世界を舞台に活躍するバレエダンサーになりたい」と大きな夢を描いている。
3月の「全国バレエコンクールin八王子」では、2人共に、1位から3位に授与される優秀賞に選ばれた。8月に名古屋市であった「バレエコンペティション21」で、姉の茉莉亜さんが6位、妹の友莉亜さんが7位相当の中日新聞社賞に。先月滋賀県で開かれた「びわ湖・洋舞コンクールinもりやま」では、友莉亜さんが1位、茉莉亜さんが2位に輝くなど、2人そろっての入賞が相次いだ。
2人は中学生の姉、美礼亜(みれあ)さんがバレエをしていることもあり、2歳で近くのバレエ教室に通い始めた。本格的に学ぼうと、3年半前にRGBレイグランバレエ和歌山教室(和歌山市北ノ新地東ノ丁)へ。
2人は二卵性の双子。足のラインや体の柔軟性、得意な動きは違うという。性格や服の好みも全く異なる。RGBレイグランバレエ主宰で、和歌山教室でも指導する滝野礼さん(39)は「茉莉亜は滑らかで優雅な動きが得意で、友莉亜はジャンプや回転、早い動きが持ち味。2人ともやる気が伝わる生徒で、これからが楽しみです」と期待を寄せる。
2人は「ライバルというより、友達という感じ」とにっこり。2人だからこそ頑張れることもあり、共に成長し合える存在のよう。一人が結果を出すと刺激になり、互いに結果を出すことができたときは喜びも2倍になる。
週2回の和歌山教室でのレッスンの他、堺市の本校にも週2回通う。現在は、目前に迫った世界最大規模の国際バレエコンクール「ユースアメリカグランプリ」の日本予選に向け、稽古を重ねている。
茉莉亜さんの憧れのバレエダンサーはアリーナ・コジョカル、友莉亜さんはオーレリー・デュポン。茉莉亜さんは「舞台で踊るのは楽しい。回転やジャンプを頑張りたい」、友莉亜さんは「バレエが大好き。もっと技術を磨きたい」と意気込んでいる。