文化奨励賞表彰や援助金を贈呈 大桑財団
公益財団法人大桑教育文化振興財団は17日、本年度の文化奨励賞の表彰や援助金の贈呈などを、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で行った。
同財団は、㈱オークワ創業者の故・大桑勇氏が平成5年9月に設立。勇氏と家族が寄付したオークワの株式配当で運営している。本年度の援助金や大学奨学金、学校図書の寄贈などは総額3194万円。これまでの寄贈と援助額の合計は約7億1000万円になっている。
本年度の大桑文化奨励賞(副賞1人50万円)は、和歌山市生まれで現在は石川県金沢市在住の作曲家・ピアニスト、成本理香さん(46)と、和歌山市在住の洋画家、土井久幸さん(39)。成本さんは、県内をはじめ全国各地でのコンサート活動や国内外のコンクール入賞の活躍などが評価された。土井さんは、若手芸術家に発表の場を与える支援や、文化庁美術家派遣事業による学校でのパステルクレヨンを用いた美術教育の取り組みなどが評価された。
大桑理事長は表彰式で「一番うれしいのは、受賞者に感謝の言葉をもらうこと。今後も地域社会に貢献していきたい」と述べた。
援助を受けるのは次の団体や事業。
【文化活動援助(1件30万円)】和歌山サローネ実行委員会(小川貴央代表、和歌山市)▽童謡を歌う集い実行委員会(井澤慶三代表、海南市)
【県指定無形民俗文化財保持団体援助(同50万円)】田辺祭保存会(武井昭和代表、田辺市)▽那智の扇祭り保存会(朝日芳和代表、那智勝浦町)
【スポーツ関係援助(同100万円)】県選手の競技力強化対策費(県体育協会)▽市町村対抗ジュニア駅伝競走大会(実行委員会)
【教育関係各種援助(同20~50万円)】県民芸術展覧会(県文化国際課)▽きのくにジュニア文芸賞(県教育委員会)▽ふるさとわかやま学習大賞(同)▽和歌山教育実践研究大会(同)▽中学生の税に関する作文コンクール(県納税貯蓄組合総連合会)