和商3年生ネット販売競う 楽天IT学校
県立和歌山商業高校(和歌山市砂山南、志賀秀生校長)の3年生は、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」の担当者から授業を受け、商品のネット販売に取り組んでいる。生徒が作成したホームページでの販売が始まり、生徒たちは売上を競っている。
楽天㈱による出前授業「楽天IT学校」の取り組み。生徒らはホームページ作成の方法などを学び、実際に㈱とち亀物産(湯浅町、上野真歳社長)の商品である有田ミカンなどを6グループがネット販売している。売上や生徒の熱意などを審査し、来年1月下旬に東京で行われる「楽天IT学校甲子園」に出場する代表を決める。
10月8日には各グループの代表が湯浅町に出掛け、とち亀物産を見学した後、ミカン農家2軒で生産者にインタビュー。生徒らは、肥料にマグロの骨を使っているなど、ミカンを育てる時のこだわりを聞き、ホームページに活用した。
園部誠亮君(18)は「山のほとんどがミカン畑で驚いた。どんな感じで作っているのか知らなかったので勉強になった」と話す。
今月19日には6回目の授業があり、楽天のプログラマー、坂東塁さん(30)がネットでの売上の中間結果(10月末~11月中旬)を発表。上野社長や坂東さんは生徒らが作成したホームページについて、「文字が多い印象なので、ミカンが切れている断面図や、食べる直前の画像を入れると商品が引き立つ」などのアドバイスを行った。
有田ミカン5㌔箱を販売し、売上1位だったチーム「紀州nagomi」のリーダー金田あずささん(18)は「もっとページを改善して東京を目指したい」と意気込んでいた。
生徒らが作成したホームページ(http://item.rakuten.co.jp/bunza/c/0000000952/)での販売は12月16日までとなっている。