嶋清一投手の資料も 10日まで「向陽展」
県立向陽中学校・高校の生徒や保護者、教職員らによる作品が並ぶ本年度の「向陽展」が10日まで、和歌山市の県民文化会館1階で開かれている。
作品は美術、書道、写真、華道、文芸などジャンルも多彩な約1000点。「第12回高校化学グランドコンテスト」で金賞を受賞した研究や、ペルーの世界遺産「マチュピチュ」を描いた絵画なども見られる。
同コンテスト金賞メンバーの一人、高校2年の山口真由さん(17)は「時間をかけて研究してきた成果を多くの人に見てほしい」、書を出品した高校1年の谷村太智君(16)は「今の向陽が分かるクオリティーの高い作品がたくさんあります」と話し、来場を呼び掛けている。
同校の創立100周年(昨年)記念事業として、同校の前身・旧制海草中学校硬式野球部の特別展も開催。同部エースで伝説の投手・嶋清一さんの自筆サイン入りの写真など、校外初公開の資料も並ぶ。嶋投手は昭和14年の全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園)で全5試合を完封、準決勝と決勝を連続ノーヒットノーランで全国制覇している。
展示は午前10時から午後5時まで。この他、茶道部の実演が9、10日の午前11時から午後2時まで、家庭部の実演が9日午後1時から3時まで行われる。