北汀丁に商業施設計画 都市再開発事業へ

 和歌山市北汀丁の一画で、有効に活用されていない土地を行政が一部支援して再開発する高度利用地区と、市街地再開発事業の都市計画変更決定が告示された。3月に市、県、国が正式に事業認可すれば、市内2例目の再開発になる。平成30年度の完成を目指して計画が進められていく。事業名は「北汀丁地区第1種市街地再開発事業」。

 市都市再生課によると、県内初となった同市美園町の「けやき大通り第1種市街地再開発事業」では、商業棟「けやきONE」(4階)の他に分譲マンション(全78戸・14階)も建築され、中心市街地の住民増加に大きく寄与した。

 今回の再開発の場所は、西汀丁交差点南側の角地約0・3㌶。現在の計画では、元ホテルの建物と美容専門学校、駐車場を解体して、新たに飲食店や医療施設、分譲マンションなどが入った3棟の商業施設を建設する。3棟それぞれを通路でつなぎ、行き来できる施設にするという。

 行政による支援は、公共的に使用される部分の事業費について、国が3分の1、市と県で計3分の1を補助する。

 2例目となる都市再開発計画について同課は、「和歌山城に近い絶好の場所で、新しい建物や飲食店の開店により、にぎわい創出を期待している」と話している。

再開発計画が持ち上がった北汀丁付近

再開発計画が持ち上がった北汀丁付近