ライバル登場 養殖スマを愛媛が先に販売

ミカンの次はスマでバトル!?  全身トロといわれる高級魚スマの養殖に県などが取り組み、16日から全国初販売と銘打った計画について、同じく養殖研究に取り組む愛媛県が一日早い15日に販売を開始したことが判明。同日、鎌塚拓夫県農林水産部長が報道陣の取材に応じた。

鎌塚部長は「愛媛のスケジュールは知らなかった。われわれは11月の時点で出荷の品質に到達していた。出荷先との調整もあり、大きな問題とは思っていない」と述べ、「勝った負けたではなく、同じ時期に出荷できたことは良いライバル」と前向きだ。

愛媛県では、スマを「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」のブランド名で、養殖研究を推進。両県は海洋の状況が異なるため、それぞれの養殖技術で研究が進んでいるという。

今後の展開について鎌塚部長は「一般の流通ルートに乗っていなかった魚なので、マーケットはいっぱいある。販売数量が出てくれば、協力もあり得るのでは」と述べた。