日本アカデミー10部門で優秀賞 海難1890
日本アカデミー賞協会は18日、「第39回日本アカデミー賞」15部門と新人俳優賞の受賞者・作品を発表。日本・トルコ合作映画『海難1890』が優秀賞10部門を受賞する快挙を達成した。
受賞リストは次の通り(かっこ内は受賞者)。
優秀作品賞▽優秀監督賞(田中光敏)▽優秀主演男優賞(内野聖陽)▽優秀脚本賞(小松江里子)▽優秀撮影賞(永田鉄男)▽優秀音楽賞(大島ミチル)▽優秀録音賞(松陰信彦)▽優秀照明賞(安藤清人)▽優秀美術賞(花谷秀文)▽優秀編集賞(川島章正)――。
県内では昨年12月5日の公開から今月17日までに、観客累計動員数約5万8000人、興行収入約6600万円と、本年度公開映画で1位の大ヒットを記録している。
仁坂吉伸知事は19日の定例会見で「3月4日に最優秀賞の発表があり、そちらも期待している。ものすごく良い映画なので、まだ見ていない人はぜひ見てほしい」と話した。
同作は、1890年に串本町沖で遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の乗組員を現地の人々が救出した遭難事件と、その95年後に戦渦のテヘランで取り残された日本人をトルコの救援機が救った邦人救出劇の2つの史実を描いた作品。県内では2月以降のロングラン上映も決定している。