県内で一番早く 近大付属高で卒業式
和歌山市善明寺の近畿大学付属和歌山高校(山崎宏校長)で20日、県内の高校では一番早い卒業式が行われ、31期生345人が学び舎を巣立った。
同校では本格的な受験シーズンを前に卒業生全員が式に出席できるようにと、平成3年から毎年この時期に行っている。
式は体育館で行われ、卒業生一人ひとりの名前が呼ばれた後、代表して熊井絵里さん(18)が卒業証書を受け取った。山崎校長は「失敗を恐れずに情熱と希望を抱いて、あなたにしかできない唯一の道を歩んで」と式辞を述べた。
在校生を代表し、2年生の平井孝明君(16)が「本校で過ごした時間や学んだことは心強い味方となるでしょう。先輩方から引き継いだ伝統を受け継ぐことを誓います」と送辞。
卒業生代表の村上拓也さん(18)が「先輩・後輩・同級生との絆を支えにさまざまな経験を重ね、不安を自分の力に変えるすべを身に付けました。変化し続ける社会に適応し、世界で活躍する人材になることを誓います」と答辞を述べた。
式後は在校生が体育館前に集まり、先輩に花束を渡していた。