人材派遣など連携 県教委と大体大が協定

連携して教育の充実・発展を図っていこうと、大阪体育大学(大阪府熊取町、岩上安孝学長)と県教育委員会(宮下和己教育長)は19日、連携協定を結んだ。

両者はこれまでもスポーツや学校教育・人事の分野で、研修会への講師派遣、体力向上推進事業への指導助言などで連携してきた。

今後、スポーツ関係では県内指導者の大学の強豪部活動への派遣や、大学運動部の合宿誘致、学校教育関係では平成29年度全国学校体育研究大会での指導助言、小中高校体育学習研修会への講師派遣などの連携事業を予定している。

協定の締結式が県庁南別館で行われ、教育長就任前に同大教授を務めていた宮下教育長は「昨年は国体などでスポーツが大いに盛り上がったが、今後もスポーツをしっかり振興し、子どもの知・徳・体を確かなものにしていくため、協力をお願いしたい」とあいさつ。

岩上学長は約20年前、文部省(当時)から県教委に派遣されて3年間勤めた経験があり、「和歌山は私の第2の古里、縁の深さを感じる。教員を志望する学生は多く、大学としても和歌山の教育現場を活用させてもらいたい」と述べ、それぞれ協定書にサインしてがっちり握手を交わした。

県教委は同様の連携協定を、和歌山大学教育学部、近畿大学生物理工学部、京都大学、和歌山工業高等専門学校、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とも締結している。

協定締結式で握手する宮下教育長㊧と岩上学長

協定締結式で握手する宮下教育長㊧と岩上学長