ミニ四駆コースを開放 紀州漆器カップへ

 紀州漆器協同組合青年部(菱山創部長)は今月から、毎月第3日曜日の午前10時から午後4時まで、海南市船尾の紀州漆器伝統産業会館(うるわし館)の会議室にミニ四駆コースを設け、開放している。

 昨年10月の「漆器まつり」で紀州塗りのミニ四駆ボディーを景品にしたレース「紀州漆器カップ」を初開催し、好評だった。ことしも開催する予定で、コースの設置は、レース本番までに自慢のミニ四駆に磨きをかけてもらうことなどを目的としている。

 第1回の同カップでは、市内外の子どもから大人まで約60人が熱戦を展開。レースを企画した一人、同青年部の島圭佑さん(26)は「大人の人も盛り上がってくれて、子どもたちとのコミュニケーションの場にもなりました」と振り返る。今秋の漆器まつりでの開催を見据え、「日頃からミニ四駆を走らせる場所、コースが必要」との考えから開放することに決めた。

 今月21日、初めてのコース開放が行われ、親子連れらは平面コース(約5㍍×約3㍍)、上り坂などがある立体コース(約5㍍×約5㍍)でミニ四駆を楽しんだ。今後、青年部では紀州塗りのボディー販売やボディーへの蒔絵体験なども考えているという。

 菱山部長(39)は「ミニ四駆を通して、子どもたちがもっと海南の伝統である漆器の技術や魅力にふれあうことができたら」と期待を寄せている。

 コースの使用料は高校生以上が500円、中学生以下が無料。問い合わせは同館(℡073・482・0322)。

開放されたコースでミニ四駆を楽しむ来場者

開放されたコースでミニ四駆を楽しむ来場者