和びっと誕生 和歌山市消防局マスコット

春の火災予防運動(1~7日)を展開中の和歌山市消防局(出口博一局長)に、初のマスコットキャラクター「和びっと」が誕生し、市民に火災予防をPRしている。制作者は、採用7年目の同市非常勤職員で、消防総務課人事班に所属する西浦衣美さん(35)。消防局は今後、着ぐるみ化などを検討し、防火啓発推進のため活用していく考え。

西浦さんは、デザイン技術をインターネットの情報などから独学で習得し、趣味で作品作りを続けてきた。3年前に消防局に異動した当初から、パンフレットなどの挿し絵を依頼され、好評だったことなどから、今回のマスコット作りを担当した。ウサギをモチーフにし、「大きな耳で市民の助けの声をキャッチし、火災や救急現場に、速い足ですぐに駆け付けてほしい」との願いが込められている。制服姿の他、消火活動や救急活動を行っている姿のイメージも制作した。

マスコットの名前は、出口局長が「和歌山市の『和』と『ラビット』」を掛け合わせて命名した。西浦さんは「これまで自分の絵が何かのマスコットキャラクターに採用されるなど考えたことがなかったので、とてもうれしいです」喜び、「消防は物々しいイメージがあるので、温かいイメージの『和びっと』の周知により、市民の防火意識を高めることにつながっていけば」と話している。

和びっとをデザインした西浦さん

和びっとをデザインした西浦さん