定住促進のPR動画完成 和歌山市と和大
和歌山市と和歌山大学が連携・協力し、定住促進を目的に和歌山市の魅力をPRする動画が完成した。タイトルは「おかえりなさい」。各地の美しい風景が盛り込まれ、まちの良さが伝わる温かい映像で、動画配信サイト・ユーチューブの市公式チャンネルで公開。17日午後4時半から、本町ラグタイムで完成披露試写会が開かれる。
市地域共同研究事業で、首都圏に住む10代から30代の若者をターゲットに、「住みたい」と思ってもらい、市の定住人口の増加につなげようと制作。同大学のクリエ・映像制作プロジェクトのメンバー5人が中心となり、絵コンテからロケハン、撮影、編集作業などを担当。昨年の夏ごろから本格的に撮影を重ねてきた。
動画は約7分。大学卒業を間近にした同市出身の男性が、都会生まれの恋人を連れて市内各地を案内。まちの魅力を肌で感じ、「一緒に和歌山市に住みたい」と感じるようになるというストーリー。撮影は加太駅や深山砲台跡、和歌山城、番所庭園や片男波などで行われ、出演する学生の生き生きとした演技も光る。同市出身のシンガー・ソングライターの宝子(たからこ)さんがテーマ曲を手掛けた。
監督を務めた経済学部2回生の吉永鈴さんは大阪府出身で「和歌山市は『あったかい』イメージだったので、初めて訪れる人にも温かさを感じてもらえる映像にしたかった。撮影しながら、私の地元にはない美しい景色がたくさんあると感じました」と笑顔。「深山砲台跡では優しい木漏れ日が撮れ、片男波ではすごくきれいな夕日が撮影できたので、ぜひ見てもらいたい。少しでも心にひっかかるものがあればうれしいです」と話している。
動画配信は18日午後からを予定。市では今後、首都圏で開くセミナーやイベントなどで動画を活用していく。全国に市の魅力をPRする予定で、広報広聴課では「地方での暮らしを考える人たちに、『和歌山市に住みたい』と興味を持ってもらえるきっかけになれば」と期待している。