終戦70年記念誌を学校に 県遺族連が寄贈
昨年の終戦70周年に合わせ、県遺族連合会(森益男会長)は県内の遺児38人の声を集めた記念誌『あゝ大東亜戦争 遺児たちの歩んだ道』を完成させた。県内の小中高校、特別支援学校など計約420校に1冊ずつ寄贈する。
年々戦争を語れる人が少なくなる中、記録として本に残そうと、平成24年末から3年がかりで制作。寄贈に当たって森会長と同会の服部惠伊子女性部長らが28日、県庁南別館の教育長室を訪れ、宮下和己教育長に目録を手渡した。
宮下教育長は「本当に皆さんの思いが詰まった本。子どもたちの教育に生かしたい」と感謝した。
本は264㌻。各校の図書室に置く。同会は「私たち遺児にとっては、いまもまだ戦争。二度と遺児をつくらないためにも、本を通して戦争の悲惨さ、平和の大切さを分かってもらえれば」と話している。