京奈和と第二阪和を接続へ 国が直轄調査

国土交通省近畿地方整備局は1日、和歌山市が要望してきた、京奈和自動車道と第二阪和国道の接続を検討する直轄道路調査に着手すると発表した。

尾花正啓市長は「大変うれしい。実現すれば市中心と中部、関東方面、関西空港のアクセスが良くなり、市内東西の渋滞解消にもつながる。次のステップとして、この道路の早期実現を働き掛けたい」と話した。

同省の平成28年度予算決定と合わせて発表したもの。県関係の予算では、建設中の国道24号紀北西道路(京奈和)、国道26号和歌山岬道路(第二阪和)、国道480号鍋谷峠道路の本年度中の開通に必要な額が確保された。事業費は京奈和285億円、第二阪和11億円、鍋谷峠21億円。

この他、インターチェンジ(IC)周辺の道路整備を支援するため本年度新たに創設した「地域高規格道路ICアクセス道路補助制度」に、粉河加太線(田屋工区)、西脇山口線(川永工区)の2事業(22億円)が採択された。

また、国道169号奥瀞(おくとろ)道路(Ⅲ期)=北山村の下尾井~小松を結ぶ延長3・4㌔=が新規事業化された。仁坂吉伸知事は災害対策や観光振興、地域活性化を進める上で「大変重要な道路」としており、「一日も早い完成を目指して国に協力していく」とコメントした。