「亀池のさくらひめ」 海南で映像作品製作
海南市出身の治水家、井澤弥惣兵衛(1654~1738)と井澤が造営した「亀池」(同市阪井)をテーマにした映像作品「亀池のさくらひめ」の撮影を今月スタートさせた地元団体「カイエイ有志の会」はこのほど、巽コミュニティセンターで住民向けの説明会を開き、制作の日程などを説明した。
徳川吉宗の8代将軍就任300年を記念し、徳川家に仕えて治水や土木工事に貢献した井澤の功績にスポットを当てて作品を制作。ドキュメンタリー作品、観光PR動画、短編映画を作る予定で、国内外の映画祭への出品や郷土学習での活用を考えている。
説明会には地元住民ら約20人が参加し、同会の志場泰造さんが説明。黒江を舞台にした映画「ISHICHI(イシチ)」、地元CM「鈴木不足」などの制作に携わってきた同会の活動を紹介した後、「地元の良さを映像で残し、後世につなげていきたい」と制作に懸ける思いを話した。
この日は制作に協力する和歌山大学観光学部の木川剛志准教授や学生も参加。説明後、参加者と共に制作、演出などのグループに分かれて、制作のアイデアを出し合った。
5月までドキュメンタリーと観光PR動画の撮影を行い、5月以降に短編映画に着手。いずれも年内に完成する予定。