県土砂災害啓発センター 24日に竣工式
県が那智勝浦町市野々で建設を進めていた、土砂災害に関する研究・啓発拠点「県土砂災害啓発センター」が完成した。24日、現地で竣工式が行われる。
近畿地方整備局は、平成23年台風12号の土砂災害で甚大な被害を受けた紀伊半島で、大規模土砂災害に係る建設技術の研究・開発を推進するため、同26年4月、同町の水道事務所に「大規模土砂災害対策技術センター」を設置し、対応策の検討を進めてきた。
同センターが県土砂災害啓発センターに入所し、竣工式後に業務を開始する。
センターは紀州材を活用した木造2階建て、延べ床面積492平方㍍。1階ではパネルや映像を使った啓発活動を行い、2階は土砂災害の研究活動の拠点となる。国や県、大学(京都大、三重大、北海道大、和歌山大)の研究機関から人材が集まり、土砂災害の発生メカニズムの研究や技術開発を進める。