防犯パトロールに活躍 もか吉が市長訪問
散歩時などに地域の子どもの見守りや防犯活動に取り組んでいる「ぼうはんパトロール犬」の第1号「もか吉」(雄、4歳)が14日、和歌山市役所を訪問し、尾花正啓市長から活躍への感謝と激励を受けた。
「ぼうはんパトロール犬」は和歌山北署管内で昨年から始まった活動で、黄色のバンダナがトレードマーク。高齢者福祉施設や小学校などをセラピー犬として訪問し、多くの人に慕われているもか吉に、さらに地域貢献してもらおうと、飼い主の吉増江梨子さん(36)らの呼び掛けで実現した。昨年8月25日に活動を開始し、現在では同署管内で80頭が登録しているという。
市民が始めたこの活動に和歌山市も取り組むことになり、本年度当初予算で、バンダナと散歩時にふんなどを入れるバッグなど400セット分の購入費用約50万円を確保。今後、活動を市内全域に広げ、市地域安全推進員会各支部を通じて市民に配付する。
動物が入室したのは初めてという市長室で尾花市長は「子どもたちの登下校時にできるだけ多くの方に見守ってもらえるようにお願いします」と述べ、もか吉の今後の活動に期待を寄せた。
吉増さんは「子どもやいろんな人が、まちなかでバンダナを見て声を掛けてくれるようになってきているので、今後も見守り活動を続けていきたい」と話している。