「ミス鈴木」 発祥地の海南市を訪問
全国の鈴木さんを対象に開催されたミスコンテスト「ミス鈴木」(東京都、決勝2月10日)で優勝した、東京都のフリーアナウンサー、鈴木理香子さん(31)がこのほど、鈴木姓発祥の地とされる海南市の藤白神社(田昌生宮司)を訪れた。
同ミスコンは青山学院大学のウェブ制作などを行うプログラミングサークル「PIXEL」に所属する、4年生の小野祥吾さん(23)が企画。同サークルの活動として、ウェブ上でミスコンにエントリーする全国の鈴木さんと、閲覧者からの投票を募り、優勝者を決定した。
小野さんは人通りの多い「渋谷のスクランブル交差点」で女性の鈴木さんを募集する看板を掲げるなどミスコンの周知を図り、約100人がエントリーした。
海南を訪れた小野さんと鈴木さんは、同神社境内の「鈴木屋敷」の復元に取り組む市民団体「鈴木屋敷を復元する会」のメンバーに出迎えられ、同会の神出勝治会長から鈴木屋敷の絵図と鈴木の家紋が刻まれた漆器の盾を受けた。
長年、自分の姓の発祥の地を訪れたいと思っていた鈴木さんは「やっと来られてうれしい。鈴木姓の縁が呼んでくれたようですね」とにっこり。「鈴木という名前で生まれて、皆さんと出会えることができました。皆さんに喜んでもらえるような活動をしていきたい」と抱負を話した。
昨年は「ミス佐藤」を開催した小野さんは、「鈴木姓は歴史が深く、結束が強いことを実感しました。面白そうと始めた僕の企画を皆さんにも楽しんで、また喜んでもらえたようでとてもうれしい」と話していた。
同会の平岡溥己さんは「若い方の力はすごい。鈴木姓について皆さんが知る機会を与えてくれました。全国の鈴木さんには将来に一度、発祥の地を訪れてほしいですね」と願いを込めた。
この日は、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさんがミスコンのためにプロデュースした顔出しパネルも同神社に奉納された。