ねんりんピック県内初開催へ 準備会開催

平成31年度に県内で初めて開かれる「全国健康福祉祭」(厚生労働省など主催、愛称・ねんりんピック)に向けて、実行委員会の第1回設立準備会が11日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。行政、各種団体の代表ら委員約20人が出席。大会開催の指針となる基本構想案について意見を交わした。

ねんりんピックは高齢者の健康増進、社会参加、生きがいづくりなどを目的とした、スポーツ・文化・健康・福祉の総合的な祭典。昭和63年から毎年、都道府県の持ち回りで開催し、第32回大会が和歌山で開かれる。

卓球、テニス、ソフトボールなど10種目のスポーツ交流大会の他、高齢者美術展、音楽文化祭など、さまざまな関連イベントを実施。会期は10月前後の4日間で、選手・役員が全国から約1万人(「紀の国わかやま国体」は会期11日間で約2万2000人)訪れる。

準備会は来年度の実行委設立に向けたもので、先催県の例や今後のスケジュールが示された。大会マスコットは国体マスコットとして活躍した県PRキャラクター「きいちゃん」を使用する方針。

委員からは「県内への観光客が増えており、シルバーウイークは宿泊施設が満室になる。会期は、ずらすべき」「先催県の大会を踏襲するだけでなく、和歌山ならではの取り組みができないか」などの意見が出され、県事務局は「多くの方が訪れ、競技後は観光に回られる。県経済活性化に生かせるよう取り組みたい」と話した。

今後、大会テーマの募集、市町村・競技団体へのヒアリング、会期の選定作業などを進め、基本構想策定を目指す。

初めて開かれた実行委の設立準備会

初めて開かれた実行委の設立準備会