リッチモンドへ親善訪問 和歌山市内3中

和歌山市は、姉妹都市のカナダ・リッチモンド市との国際交流事業の一環で、城東(美園町)と伏虎(七番丁)、西浜(西小二里)の3中学校の生徒24人と引率教員5人らによる訪問団をカナダに派遣している。

訪問団は空路でカナダ・カルガリーに向かい、カナディアンロッキーやビクトリア市内を観光後、リッチモンド市でホームステイなどの親善交流プログラムに参加する。23日に帰国する予定。

出発式は14日、和歌山城の観光バス駐車場で行われ、尾花正啓市長は生徒たちに「日本とは違う文化や風習、考え方に触れることは良い経験になるはず。多くの人と交流を深めてきてほしい」と呼び掛けた。原一起市教育長は「学校の授業では学べないことを学ぶのは、大きな財産になると思う。時間やルールを守り、気を付けて行ってきてほしい」と激励。生徒を代表して伏虎中2年の岡本真里奈さんは「多くのことを学び、みんなで力を合わせて素晴らしい交流にしたい」とあいさつした。

式の最後に、リッチモンド市に宛てた親書が尾花市長と原教育長から訪問団長の松本芳之城東中学校長に託され、訪問団はバスで伊丹空港へと出発した。

リッチモンド市は昭和48年に和歌山市と姉妹都市となり、同57年に城東中から最初の訪問団を派遣して以降、両市は毎年、交互に訪問団を派遣している。

平成20年までは城東中と伏虎中からの訪問だったが、22年からは和歌山市内の中学・高校の生徒が幅広く参加するようになっている。

カナダに出発した訪問団の生徒ら

カナダに出発した訪問団の生徒ら