共・社・生活が由良氏を推薦 参院選和歌山
今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)への出馬を表明している「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」メンバーで元和歌山弁護士会会長の由良登信氏(63)は18日、共産、「生活の党と山本太郎となかまたち」の両党から推薦を得たと発表した。
社民党県連は16日付で推薦し、党本部も近く推薦を決定する見込み。共産、社民の県幹部は16日、由良氏と政策協定を締結した。
18日、各党の県幹部らと県庁で会見し、明らかにした。同選挙区をめぐっては、市民連合が民進、共産、社民に野党共闘を呼び掛け、民進、共産の両党は擁立予定だった立候補者を取り下げるなどしている。
市民連合の豊田泰史代表は会見で、「和歌山においては事実上野党統一候補を選ぶことができたと考えている」と述べた。
由良氏の推薦理由について、同席した共産党県委員会の下角力委員長は「(和歌山弁護士会の)憲法委員長として県内各地で講演会など、いろんな活動を続けてこられた方。政策に掲げる13項目の公約についても幅広い内容」とし「民進党と一緒に由良さんを担いで勝ちにいきたい」と述べた。
由良氏は「現段階で民進党からはまだ推薦を頂けていない状況だが、同党の岸本周平県連代表からは『事実上の野党統一候補と認識してもらっていい』という言葉をもらい、協力体制にあると思っている」と述べた。
民進党から推薦が得られていない点について、豊田代表は「岸本県連代表に一任されており、岸本代表次第。状況も整ったので、『歩調を合わせましょう』と協力をお願いしていきたい」と、引き続き推薦決定への働き掛けをする考えを示した。
由良氏は18日夕方、和歌山市駅前で事務所開きを行い、支持者約200人(主催者発表)が参加。共産、社民両党の関係者も駆け付け、ガンバローコールで気勢を揚げた。
同選挙区には由良氏の他、自民党現職の鶴保庸介氏(49)、新人で幸福実現党県本部副代表の西本篤氏(46)の2人が立候補を予定している。