アルコール持ち込み禁止 和歌山市の成人式
ことしの成人式で酒に酔った新成人による傷害事件が発生したことを受け、和歌山市の尾花正啓市長は18日、来年の式について「『成人式にはアルコールは持ってくるな』というようにして、二度と痛ましい事件が起きないようにしたい」と再発防止に努めることを強い口調で語った。
ことし1月、同市手平の和歌山ビッグホエールで行われた「はたちのつどい」で、酔った新成人の男性が酒の瓶で知人の頭を殴り、意識不明で搬送される重傷を負わせていた。
事件を受けて市は、アルコールの持ち込みを施設内と屋外の敷地内も含めて禁止とし、各所に持ち込み禁止を明示して新成人に周知するとともに、県警と連携して持ち込みを阻止する。また、明らかに酔っている新成人については入場させない可能性があることも示唆した。
一方、取り締まりの強化により会場の雰囲気が悪くなってしまう懸念について尾花市長は「物々しくするのも雰囲気を壊す面があるので、よく打ち合わせて対処したい」と一定の配慮をした上で実施する考えも述べた。
さらに、より魅力ある式を目指し、来年は内容も変更する。式場内の座席を市内10ブロックに分け、旧友同士の交流を楽しめるようにする他、ブロック別の記念撮影、10歳児(2分の1成人)による新成人代表への花束贈呈などを実施する案を示した。